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チャクラを整える7つのステップ|プラーナとヨガ・瞑想で心身の調和へ

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チャクラを整える|7つのエネルギーと心・身体をめぐるヨガの時間

朝起きたとき、理由はないのになんとなく気持ちが重い日があります。

反対に、何か特別なことがあったわけではないのに、心がすっと軽く感じる日もあります。人と話したくなる日もあれば、誰にも会わず静かに過ごしたい日もある。

同じ自分なのに、心も身体も毎日少しずつ違います。

目には見えなくても、私たちの内側では、呼吸や感情、意識の向きが絶えず動いています。ヨガでは、そんな内側の変化を感じ取るひとつの地図として、古くから「チャクラ」という考え方が伝えられてきました。

足元から頭頂へと続く7つのチャクラには、安定、感情、意志、愛、表現、洞察、そして静けさという、それぞれ異なるテーマがあります。

今の自分は、どこに心が向いているのか。何を求め、何を手放そうとしているのか。

7つのチャクラをたどりながら、少しだけ内側へ意識を向けてみます。

7つのチャクラをイメージしたヨガの世界

足元から始まる、7つのチャクラの流れ

チャクラはサンスクリット語で「車輪」を意味し、ヨーガやタントラの伝統では、生命エネルギーであるプラーナが集まる要所として語られてきました。

ただし、身体の中にある臓器や神経の名前ではありません。見えないものを無理に信じるための考え方でもなく、自分の呼吸や心、身体感覚を丁寧に見つめるための「内側の地図」として受け取ると、日常の中でも自然に向き合いやすくなります。

第1チャクラ|ムーラダーラ ― 安心して、ここにいる

忙しい日が続いたとき、特に理由はないのにそわそわしたり、何かに追われているような気持ちになることがあります。

そんなときは、答えを探す前に足元へ意識を戻してみます。床に触れている足裏、椅子に触れる坐骨、背中を支えてくれているもの。その感覚をひとつずつ感じるだけでも、意識は少しずつ「今ここ」へ戻ってきます。

第1チャクラ、ムーラダーラが象徴するのは、安心、安定、生きるための土台です。地の元素や四枚の花弁、四角形などが象徴として語られます。

吐く息を少し長くし、足裏や骨盤の安定を感じること。まず落ち着く。そのあとで動く。そんな順番を思い出させてくれるチャクラです。

第2チャクラ|スヴァディシュターナ ― 感情は、流れていくもの

最近、心から「楽しい」と感じたのはいつだったか。そんなことを、ふと思う日があります。

毎日を頑張っていると、悲しい、うれしい、寂しい、心地よいという感情を感じる前に、次の予定へ進んでしまうことがあります。

第2チャクラ、スヴァディシュターナは、感情、創造性、快・不快の感覚などと結びつけて考えられています。水の元素や三日月が象徴として語られるように、感情もまた、止めるものではなく流れていくものとして見つめます。

骨盤をやさしく動かし、股関節周りの緊張をほどき、下腹部へゆったり呼吸を届ける。流れる、ゆるむ、そしてまた自分へ戻る。そんな時間が、第2チャクラの感覚を思い出させてくれます。

呼吸と内側の感覚に意識を向ける瞑想

第3チャクラ|マニプーラ ― 自分の力を思い出す

やりたい気持ちはあるのに、一歩が出ない。反対に、頑張りすぎてしまって、止まり方が分からなくなる。

どちらも、自分の中にある「力」と向き合っている時間なのかもしれません。

第3チャクラ、マニプーラは、意志、決断、行動する力と結びつけて考えられています。火の元素や逆三角形が象徴として語られます。

体幹を使うポーズや短い保持は、自分の中心を感じる助けになります。ただし、強さは力を入れ続けることだけではありません。必要なときに力を抜けることも、同じくらい大切です。

第4チャクラ|アナハタ ― 開く前に、ほどく

誰かにやさしくしたいのに、自分に余裕がない。受け取りたいのに、つい遠慮してしまう。近づきたいのに、少し怖い。

人とのつながりには、いつもいろいろな気持ちが重なっています。

第4チャクラ、アナハタは、共感、受容、与えること、受け取ることと結びつけて考えられています。六芒星などが象徴として語られます。

胸を開こうとして大きく反る必要はありません。肩甲骨や胸郭の緊張をゆるめ、呼吸が入る余白をつくる。まずほどくことで、自然に開いていく感覚があります。

胸をひらき呼吸を感じるヨガのイメージ

第5チャクラ|ヴィシュッダ ― 言葉になる前の声を聴く

本当は伝えたかったのに、言葉にできなかった。反対に、言わなくてもよかったことを勢いで口にしてしまった。

私たちは、毎日の中で何度も「伝えること」と向き合っています。

第5チャクラ、ヴィシュッダは、表現、言葉、誠実さ、そして沈黙も含めたコミュニケーションと結びつけて考えられています。

首、顎、舌の力をゆるめ、ひと呼吸置いてみる。良い言葉を探す前に、自分の内側にどんな声があるのかを感じる。そこから出てくる言葉は、少しだけ自分に近いものになります。

第6チャクラ|アジュナ ― 静かになると、見えてくるもの

考えれば考えるほど分からなくなることがあります。

答えを出そうとしている間は見えなかったことが、少し離れた瞬間に、ふっと分かることもあります。

第6チャクラ、アジュナは、洞察、直感、集中、視点を変える力と結びつけて考えられています。ここでいう直感は、何かを当てる特別な力ではなく、余計なノイズが静まったときに感じる「内側の明晰さ」として受け取ると自然です。

眉間の奥を軽く意識し、呼吸へ注意を戻す。考えが浮かんでも追いかけず、また呼吸へ戻る。その繰り返しの中に、静けさがあります。

第7チャクラ|サハスラーラ ― 何かを得るより、静けさに戻る

何かを手に入れたら満たされると思っていたのに、手に入れたあとも、まだ何かを探している。

そんなとき、少しだけ立ち止まり、何も足さない時間を持ってみます。

第7チャクラ、サハスラーラは、統合、深い静けさ、境界がやわらぐ感覚などと結びつけて考えられています。

シャヴァーサナや静かな瞑想の中で、呼吸を変えようとせず、ただ感じる。何か特別な体験を求めるのではなく、整えたあとに残る静けさを味わう。そこに第7チャクラの世界があります。

静かな瞑想と第7チャクラのイメージ

目には見えない流れを、もう少し深く

7つのチャクラをたどっていくと、もう少し深いヨーガの言葉にも出会います。

そのひとつがプラーナです。伝統では「生命を動かすエネルギー」と説明されます。呼吸、集中、活力、回復などを含む「生きる力」として捉えると、日常の感覚にもつながりやすくなります。

そのプラーナが流れる道として語られるのがナーディーです。数多くのナーディーの中でも、左のイダー、右のピンガラー、中央のスシュムナーが特に重要とされ、チャクラはこれらの流れが交差・集約する要所として説明されます。

文献によっては、骨盤内からへそ下付近のエネルギーの根としてカンダという言葉も登場します。これも解剖学的な器官ではなく、微細身を表す伝統的な考え方のひとつです。

蓮の花とチャクラの象徴

クンダリニー|眠っている力を急いで起こさない

クンダリニーは、タントラ系のヨーガで「背骨の根元にとぐろを巻いて眠る宇宙的なエネルギー」と象徴的に描かれています。呼吸法、姿勢、集中、瞑想などを通じてスシュムナーを上昇し、意識の変容へ至ると語られます。

ただ、覚醒を急ぐ必要はありません。睡眠、食事、呼吸、身体の安定、回復する時間。まず日常の土台を整えることが先です。

「落ち着く」「安定する」「呼吸が通る」。そんな小さな変化を重ねていくことも、十分に深い実践です。

ヤントラ|形を眺めながら、意識をひとつに戻す

チャクラの図に、四角形、三日月、三角形、六芒星、円などの幾何学模様が描かれていることがあります。こうした瞑想のための幾何学図形をヤントラと呼びます。

大切なのは、形を完璧に思い浮かべることではありません。息を吐き、身体の一点へ注意を置き、形をぼんやりと感じる。意識がそれたら、また戻る。その繰り返しが、集中を静かに育てていきます。

チャクラとヤントラの幾何学模様

チャクラの色について

現代では、第1から第7までを赤、橙、黄、緑、青、藍、紫という虹のような並びで表現する方法が広く知られています。

ただし、色の対応は流派や文献、近代以降の体系化によって幅があります。古典の図像では、色だけでなく花弁の数、種子音(ビージャ)、元素、ヤントラなども大切な象徴として扱われています。

ひとつの色だけを「絶対」とするより、長い伝統の中にさまざまな表現があることも、チャクラを学ぶ面白さのひとつです。

ヨガでチャクラを伝えるときに大切にしたいこと

チャクラは目に見えない世界を扱うからこそ、「治る」「必ず変わる」「このポーズでチャクラが開く」と断定するより、実際に感じられる身体や呼吸の言葉へ置き換えて伝えることを大切にします。

「呼吸が入りやすくなる感覚」「肩の力が抜ける感覚」「胸まわりに余白が戻る感覚」。そんな言葉であれば、受け取る人も自分の身体の中で確かめることができます。

クラスでも、まず第1~第3の土台を整え、第4~第5で胸や喉、呼吸へ意識を広げ、第6~第7で集中や静けさへ向かうと、無理のない流れになります。

まとめ|自分の内側へ戻るための7つの道しるべ

チャクラを学ぶことは、特別な何かを得るためだけのものではありません。

心が落ち着かない日に足元へ戻ること。感情を押し込めず、流れを感じること。頑張りすぎている自分に気づくこと。誰かとのつながりや、自分の本当の声を丁寧に見つめること。

そして最後には、何かを足すのではなく、静かな自分へ戻っていくこと。

7つのチャクラは、目には見えない心と身体の変化に気づくための道しるべとして、今の自分を見つめる小さなきっかけを与えてくれます。

今日はどの場所に、少し呼吸を届けてみたいか。

答えを急がず、身体の声を聴くところから始めてみてください。

 

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