季節と体の巡りを整える ― 東洋医学とヨガの融合

 

 

◆ 東洋医学とは何か ― 「全体性」と「自然との調和」を重視する視点

東洋医学は、「人は自然の一部である」という前提に立ち、自然界の変化（季節、気候、湿度、風、寒暖）と体調との関係を深く観察しながら発展してきた伝統医学です。特徴的なのは、症状だけを見るのではなく、体全体のバランス（陰陽・五行・気血水）を重視する点です。

• 陰陽：活動と休息、熱と冷、光と影… すべての現象は陰と陽のバランスで成り立っています。

• 五行（木・火・土・金・水）：自然のサイクルを五つの要素に分類し、臓器や感情、季節との関係性を説明します。

• 気・血・水：エネルギー（気）、栄養（血）、体液（水）の巡りによって、体の調和が保たれています。

これらの理論は、「病気になる前の不調（未病）」の段階から整えることを重視し、食事・呼吸・生活習慣・心のあり方などを包括的に見直すことを促します。

◆ ヨガと東洋医学の融合 ― エネルギーを巡らせ、自然な治癒力を引き出す

一方、ヨガもまた「体・心・呼吸・意識」の全体的な調和を目指す伝統的な体系です。特に現代ヨガでは、ポーズ（アーサナ）や呼吸法（プラーナーヤーマ）を通じて、神経系・ホルモンバランス・内臓機能にアプローチすることが広く知られています。

ここに東洋医学の視点を取り入れることで、季節に応じた不調の予防・ケアがより的確かつ自然に実践できるようになります。

たとえば――

• 梅雨の時期：湿気が体にこもると「脾胃（消化器系）」の働きが弱まり、むくみ・だるさ・集中力の低下が起きやすくなります。
  　→ ヨガではツイストや前屈で胃腸に刺激を与え、「湿をさばく」アーサナを意識して取り入れます。

• 夏の時期：暑邪の影響で「心（しん）」に熱がこもりやすく、のぼせ・イライラ・不眠が現れやすくなります。
  　→ クールダウン系の呼吸法や、胸を開くアーサナで心を鎮める実践が有効です。

◆ 「ヨガ×東洋医学」で得られる５つのメリット

1. 季節と体調の変化を結びつけて理解できる

2. セルフケアの精度が高まる（自分に合った方法がわかる）

3. 感情と体のつながりが理解でき、メンタル面にもアプローチ

4. 食事や生活習慣の改善ポイントも見える化される

5. ヨガの指導に深みが出て、生徒への声がけも的確に

◆ 実践的に学ぶ機会 ― 東洋医学 × 養生ヨガ オンラインワークショップ【第2回】

こうした理論と実践を、日々の暮らしやヨガクラスに生かすためのワークショップを、春夏秋冬にわたって開催しております。

🌿6月11日（水）10:00〜12:00（Zoom生配信／録画アーカイブ1ヶ月）

テーマ：梅雨〜夏に向けた“湿”と“熱”のケアと巡りヨガ
季節特有のだるさ、のぼせ、不眠、イライラなど…
「今まさに感じている不調」に寄り添いながら、体の巡りを整える方法を学びます。

【ワークショップ構成】

◆ 第1部：ヨガレッスン（45分）

• 胃腸の働きを活性化するアーサナ

• 心火を鎮めて穏やかさを取り戻す呼吸法

• 自律神経と気血水の巡りを整える季節のフローヨガ

◆ 第2部：東洋医学の座学（75分）

• 「気・血・水」「五臓六腑」の基礎と春夏の応用

• 梅雨〜夏の邪気と不調（湿邪・暑邪）のメカニズム

• 「脾・胃・心・小腸」のセルフケアと体質別の養生法（気虚・陰虚・痰湿 など）

【参加費とお申込み】

• JAHA認定講師：4,000円

• 卒業生・受講生：4,500円

• 一般：6,000円
  ※振込・クレジット・PayPay対応
  ※お申し込み後、Zoomリンクと「体質チェックシート（PDF）」を送付

【シリーズ受講特典】

春・夏・秋・冬 全4回にご参加いただいた方（アーカイブ含む）には、
▶ 「東洋養生ヨガ 修了証」をJAHAより発行いたします。

自然のリズムと心身を調和させるヨガの在り方を、東洋医学という深い視座から学びたい方へ。
知識と実践を結び、生活に根ざしたヨガを一緒に育てていきましょう。

 

 

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