妊娠後期の体調変化と臨月までの過ごし方:安心して出産を迎えるためのケアと対策

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妊娠後期の過ごし方:安心して分娩へ向かうために知っておきたいポイント

妊娠後期は一般的に妊娠28週目以降を指し、赤ちゃんの発育が一気に進む大切な期間です。
お腹の重さや体の変化が大きくなる一方で、出産に向けて心と体を整えていく準備のステージでもあります。

この章では、妊娠後期とはどのような時期なのか、そしてどんな変化が起こるのかを分かりやすく整理しています。

1. 妊娠後期とは? 〜赤ちゃんが外の世界へ準備を始める時期〜

妊娠
妊娠後期は28週0日から出産までの期間を指します。
赤ちゃんの器官はほぼ完成へと向かい、特に36週以降は「臨月」と呼ばれ、出生に向けて最終段階の成長が進みます。

胎動が力強くなったり、お腹の重みで姿勢に変化が出たり、日々「出産が近づいている」ことを実感する時期です。
健診の間隔も短くなり、赤ちゃんの体重・羊水量・胎盤の状態など、細かなチェックが行われます。

2. 妊娠後期の赤ちゃんの発育と変化

赤ちゃんはこの時期に急速に成長し、骨格・筋肉・皮下脂肪が安定していきます。
妊婦健診では超音波を通して発育のチェックが続き、37週を超えると「正産期」と呼ばれ、いつ生まれても健康に育つ準備が整った状態に入ります。
妊娠後期は、お腹の中で赤ちゃんが「外の世界で呼吸する準備」「姿勢を整える準備」「体温を保つ準備」を進めていく、とても大切な発育期間です。

3. 妊娠後期のママの体調変化と過ごし方

赤ちゃんの発育が進むにつれて、ママの身体にはさまざまなサインが現れます。
ここでは妊娠後期に多くみられる症状と、その時期にできるケアの方法をまとめています。
腰痛
腰痛・股関節痛
妊娠後期は、関節をゆるめるホルモンの影響により骨盤が広がりやすくなります。
さらに赤ちゃんの重さが増えることで、腰や股関節に負担がかかりやすくなります。
・湯船やカイロで温めて血流促進 ・無理のない範囲でのウォーキング ・骨盤の安定をサポートする骨盤ベルト
頻尿・尿漏れ
子宮の大きさで膀胱が圧迫され、トイレが近くなることは自然な変化です。
くしゃみや笑った際の尿漏れは、骨盤底筋の緩みによるものです。
・骨盤底筋トレーニングを習慣化 ・水分は控えすぎず適量を維持 ・無理のない姿勢で座る・立つ動作を行う
むくみ・冷え
妊娠後期は血液量が増え、特に足のむくみが強く出やすくなります。
冷えがあるとむくみが悪化しやすいため、日常での小さな工夫が重要です。
・塩分を控えめにし体内水分を調整 ・足を高くして休む(クッション利用) ・冷え対策(レッグウォーマー、腹巻き) ・むくみが急激に悪化した場合は受診
 
妊娠後期の体調管理と心がけ
妊娠後期は体調が日によって変わりやすく、疲れやすい日が増えることもあります。
無理をせず「少し疲れたら休む」を心がけることが、体調安定の大きな支えになります。
食欲と体重管理
妊娠後期は胃の圧迫が減り、食欲が戻る方も多い時期です。
ただし体重増加が急激になりやすいため、食事内容に気を配りましょう。
・栄養バランスを意識した食事にする ・甘いもの・脂質の摂りすぎに注意 ・急な体重増加はむくみ・高血圧を招くため要チェック
貧血の予防
妊娠後期は血液が薄まり、貧血になりやすい時期です。
鉄分とビタミンCの組み合わせが効果的です。
・鉄分を含む食品(レバー・小松菜・あさりなど) ・鉄剤は医師の指示に従って使用 ・ビタミンCで鉄の吸収を促進
便秘の対策
子宮の圧迫で腸の動きが鈍くなり、便秘を感じやすくなる時期です。
・水分をこまめに摂る ・食物繊維の多い食事を意識 ・軽い運動(散歩、マタニティヨガ)

4. 妊娠後期にみられる不調とその対策

妊娠後半は、赤ちゃんの急成長に伴い体調が大きく変化する時期です。
「いつもより疲れやすい」「息が上がりやすい」など、小さな変化が積み重なることも少なくありません。

生活の中でできるケアを取り入れながら、体の声に丁寧に耳を傾けていくことが大切です。
妊娠
食欲・体重管理のポイント
妊娠後期は胃の圧迫が少しずつ軽くなり、「食べやすくなる時期」。
そのため急な体重増加が起こりやすく、むくみや高血圧を引き起こすこともあります。
・食事は腹八分を心がける
・糖質・脂質の摂りすぎに注意
・野菜・たんぱく質を中心にバランスを整える
・体重が急に増えたら早めに相談を
貧血対策
妊娠後期は血液量が大きく増え、貧血になりやすいステージです。
息切れ・立ちくらみを感じる方も増えます。
・鉄分の多い食材(レバー・赤身肉・小松菜)
・医師の処方による鉄剤の使用
・ビタミンCで吸収アップ
・過度な運動を避け、体力温存
便秘への対策
お腹の張りやすさ、腸の圧迫、ホルモンの影響が重なり、便秘は妊娠後期に特に増えるトラブルです。
・水分を意識して増やす
・朝に一杯の白湯を習慣化
・食物繊維(海藻・きのこ・野菜)を増やす
・軽い運動やマタニティヨガで腸の動きをサポート

5. 妊娠後期に注意したい“危険なサイン”

妊娠後期には、すぐに医療機関へ相談すべき症状もあります。
気づいた段階で早めに対処することで、赤ちゃんとママを守ることにつながります。
妊娠高血圧症候群
血圧が高くなり、頭痛・むくみ・視界のチカチカなどが現れることがあります。
重症化すると赤ちゃんの発育にも影響するため注意が必要です。
・急なむくみ(特に顔・手)
・激しい頭痛や吐き気
・急な体重増加
→ 一つでも当てはまれば受診を
常位胎盤早期剥離
胎盤が子宮から早い段階で剥がれてしまう状態で、最も注意が必要な症状のひとつです。
・急激な腹痛 ・出血(少量でも注意) ・胎動が急に少なくなる → 迷わず緊急受診
胎動の減少
妊娠後期は赤ちゃんの動きが少し落ち着いて感じられることがあります。
しかし「いつもと明らかに違う静かさ」は要注意です。
・10カウント法で胎動チェック ・いつもより回数が極端に少ない ・動きが弱々しい → すぐ相談を

6. 出産を控えたママが日常で気を付けたいこと

妊娠後期は、赤ちゃんがいつ生まれても良い準備が整ってくる大切な時期です。
そのため日常生活では「体を整える」「気持ちを整える」ことがとても重要になります。

ここでは、出産前によく相談される生活ポイントを、読みやすくまとめています。
マタニティ
睡眠の工夫
お腹が大きくなると、今までのように熟睡できないことも増えてきます。
夜間に細切れの睡眠になってしまう場合もあるため、「眠れた時間を大切にする」スタイルへ切り替えることも大切です。
・抱き枕を活用して横向き姿勢をつくる
・寝る前はスマホやTVを控え、交感神経を落ち着かせる
・昼間でも短時間の休息を取り入れる
・足を軽く高くして、むくみを予防
仕事と生活リズムの調整
体調の変動が大きくなる時期なので、無理をして働き続けることは避けたいところです。
産休のタイミングや、仕事量の調整は早めに計画を立てておくと安心です。
・産休の開始日を余裕をもって設定
・立ち仕事・長時間の移動を減らす工夫
・家族やパートナーと役割分担の見直し
・里帰り出産の場合は早めにスケジュール調整
心の準備とリラックス
出産が近づくと期待と不安が混ざり合い、気持ちが揺れやすくなることがあります。
心を落ち着かせるためには「安心できる情報」「自分に合ったリラックス法」が大きな助けになります。
・深い呼吸やマタニティヨガで心を整える
・不安は一人で抱えず助産師・家族に相談
・出産バッグや準備物を早めに整え、心の余裕をつくる
・「赤ちゃんに会える楽しみ」を意識して過ごす

この記事のまとめ

妊娠後期は、赤ちゃんとママが出産に向けて大切な準備を進める時期です。
体調の変化が大きいぶん、「少し疲れたら休む」「無理をしない」ことが最も重要になります。

気になる症状がある場合は早めの受診が安心につながりますし、日常の小さな工夫がママの心身を大きく支えてくれます。

赤ちゃんの成長を感じながら、穏やかに出産の日を迎えられるよう、周囲のサポートも上手に取り入れていきましょう。

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