赤ちゃんの脳を育てる育児法:健やかな成長を促す効果的な方法とは?
赤ちゃんの脳を育てるには?発達を促す育児のポイントと実践法
私たち人間の脳は、進化の過程で4つの層に分かれ、それぞれ異なる役割を担っています。これらの脳を理解することで、子どもがどの段階でどんな発達をしているか、そしてどのようにサポートしていくべきかが見えてきます。では、まずその4つの脳について詳しく説明していきます。
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【子どもの脳の進化と成長:4つの脳の役割と育て方】
1.ワニの脳: 生存本能と欲求を司る脳
最も原始的で、本能的な脳です。赤ちゃんは生まれた瞬間からこの脳が働き始めます。ワニの脳は「自己保存」のために存在し、基本的には生存に直結した衝動や欲求をコントロールします。具体的には、食欲、睡眠欲、快楽の追求が中心で、今の瞬間に対する「快不快」を最優先に考えます。この脳が満たされないと、強烈なストレスを感じ、それが後の発達にも影響を与えると言われています。
2.ウマの脳: 感情と安心感の脳
ウマの脳は生後数ヶ月から3歳頃にかけて最も活発に機能します。この脳は、感情や情緒の安定、特に「安心感」を司ります。ウマの脳は、外部の刺激に対して「これは安全だ」「これは危険だ」と判断するため、幼少期に愛情を受けることで「安心できる世界だ」という確信を持つことが大切です。この確信がなければ、後のサルの脳の発達にも影響を及ぼします。
3.サルの脳: 社会性と協調性の脳
1歳半から徐々に発達し始め、3歳から本格的に働きます。この脳は、他者との関わりや社会性を育むもので、人間関係や協調性、自尊心、そして自己評価を司ります。特に、他者の感情に敏感になり、親の反応や表情を見て自分の行動を判断するようになるのはこの脳の働きです。サルの脳がしっかりと機能することで、子どもは周りとの関係を学び、社会的なスキルを発展させていきます。
4.ヒトの脳: 計画性と自制心の脳
最も進化した部分で、2歳頃から徐々に機能し始めます。この脳は計画性や戦略、抑制、そして他者の心を理解する能力を担当しています。ヒトの脳は「長期的な視点」や「目標達成のための計画」を立てられる能力を持ち、これが他の動物とは異なる高度な人間らしい行動を可能にします。また、自己抑制や感情のコントロールもこの脳の役割であり、子どもがこの能力を育むことで将来的な成功にも繋がっていきます。
【脳を育てるための具体的なアプローチ】
①幼少期の愛情がウマの脳を育む
赤ちゃんの最初の2年間は、主にワニの脳とウマの脳を育てる重要な時期です。赤ちゃんは親から愛情を受けることで、ウマの脳が「この世界は安全だ」と確信します。この時期に触れ合いやスキンシップ、笑顔でのアイコンタクト、そして言葉がけが非常に重要です。これによって、赤ちゃんは安心感を持ち、情緒が安定し、後の脳の発達の土台を作ることができます。ウマの脳が満たされると、次の段階であるサルの脳が健全に発達していきます。
②サルの脳を育てるためのしつけ
3歳からは、サルの脳が活発に働き始めます。この時期は、社会的なスキルを育む重要な段階であり、他者との関わりを通じて、自分の行動とその結果に対する親の反応を学んでいきます。この時期のしつけは、良い行動に対して大きく反応し、悪い行動に対しては穏やかに対応することがポイントです。大きな反応がもらえる行動を再現しようとするため、良い行動が強化されていきます。
しかし、しつけの鍵は、これまでに築かれた親子の信頼関係です。幼少期にたっぷりの愛情を注ぎ、安心感を育てた結果、子どもは親の言葉を信頼し、適切に反応するようになります。この信頼関係がないと、しつけは効果を発揮しません。
③ワニの脳を満足させる「手づかみ食べ」
ワニの脳を満たすために、幼少期に「手づかみ食べ」をさせることが効果的です。自分の手で食べ物をつかむことで、視覚や触覚、味覚など五感をフルに使い、脳に刺激を与えることができます。これにより、ワニの脳が満足し、次のウマの脳やサルの脳が健全に発達していくための準備が整います。食べることは本能的な行動であり、手づかみ食べを通じて脳全体の成長を促すことができると思います。
④じゃれつき遊びで興奮をコントロールする力を育む
「じゃれつき遊び」は、ワニの脳とウマの脳を最大限に活性化させる遊びです。くすぐり合いや相撲、押し合いなどの体を使った遊びは、子どもの本能的な衝動を満たし、同時に感情のコントロールを学ぶ機会となります。ワニの脳が満足し、ウマの脳が感情的な安定を得ることで、次のサルの脳やヒトの脳が活発に働き始めます。研究によると、継続的にじゃれつき遊びを行う子どもは、興奮を抑制する力が強く、将来の自制心や自己コントロールの基礎が築かれると言われています。
【ベビーヨガとベビーマッサージを通じて脳をさらに育む】
ワニの脳やウマの脳を満たすためには、愛情やスキンシップ、そして体を使った活動が重要です。そこで、ベビーヨガやベビーマッサージは、赤ちゃんの脳を健全に育むための非常に効果的な手法として注目されています。
1.ベビーヨガでワニとウマの脳を育てる
ベビーヨガは、親子で触れ合いながら行う運動を通じて、赤ちゃんの感覚や運動神経を刺激します。これにより、ワニの脳を満足させながら、赤ちゃんが体の動きを自由に感じることができます。ヨガの動きで全身を使うことで、ワニの脳は「今の快楽」を得ると同時に、ウマの脳が「安心感」を感じます。親と一緒に行うことで、赤ちゃんは「この世界は安全だ」「私は愛されている」と確信し、情緒が安定していきます。
さらに、ベビーヨガではバランスを取る動作やゆっくりとした動きを繰り返すことで、赤ちゃんは自然と自分の体をコントロールしようとします。この体験が、後のサルの脳やヒトの脳の発達をサポートします。特に、ヨガのポーズを通じて親とアイコンタクトを取りながら進めることで、赤ちゃんは親からの反応を敏感に感じ取ることができ、社会性や他者とのつながりを学んでいきます。
2.ベビーマッサージでウマの脳を満たす
ベビーマッサージは、赤ちゃんにとって最大のスキンシップであり、ウマの脳に強力に働きかけます。親が優しく赤ちゃんの肌に触れることで、赤ちゃんは深い安心感を感じ、「この世界は安全で、私は守られている」と実感します。この安心感は、ウマの脳が健全に成長するための基盤となり、感情の安定を促します。
さらに、マッサージによって赤ちゃんの体全体がリラックスし、脳に良い刺激が送られます。このリラクゼーションは、赤ちゃんの体の緊張を和らげ、心と体のバランスを整えるだけでなく、ワニの脳を満足させることで「快楽」を得ることにもつながります。マッサージの時間は、赤ちゃんが親との絆を深めながら、感覚をフルに活用し、心地よい刺激を得るための大切な時間です。
ベビーマッサージを定期的に行うことで、赤ちゃんは親の手の温かさやリズムに慣れ、これが脳全体の発達を促すと思います。さらに、マッサージを通じて赤ちゃんは「触覚」の発達を体験し、これが後のサルの脳やヒトの脳が発達する基礎を作ります。
3.ベビーヨガとベビーマッサージで信頼関係を育てる
ベビーヨガやベビーマッサージの本質的な目的の一つは、親子の信頼関係を育むことにあります。これまでに述べたように、子どもが健全に成長するためには、親との深い信頼関係が欠かせません。この信頼関係は、0歳から2歳の間に構築されることで、後のしつけや社会性の発達に大きな影響を与えます。
ベビーヨガやベビーマッサージを通じて、赤ちゃんは「親と触れ合うことで安心感を得る」体験を繰り返し、親に対して絶対的な信頼を築きます。この信頼があるからこそ、赤ちゃんは安心して周囲の世界を探求し、次の段階であるサルの脳やヒトの脳が活発に発達していきます。
まとめ
子どもの脳は、ワニの脳からヒトの脳へと順次発達し、それぞれの段階で必要なケアやアプローチが重要です。ベビーヨガやベビーマッサージを通じて、五感を刺激し、親子の触れ合いを大切にすることで、赤ちゃんは安心感と愛情を感じながら健やかに成長していきます。幼少期の愛情、しつけ、そして体を使った遊びを取り入れ、脳の各部分を適切に刺激していくことで、子どもの将来の社会的スキルや自己制御力がしっかりと育まれていくと思います
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