キーワード検索

産後、涙が止まらないのはなぜ?マタニティブルーと産後うつの違い・対処法

Share: Facebook X(旧Twitter) LINE はてなブックマーク

執筆:JAHA協会

出産後、なぜか涙が出る…マタニティブルーと産後うつ、心の変化を知るために

赤ちゃんとの暮らしが始まって、うれしい気持ちがある一方で、理由もなく涙が出たり、急に不安になったり。「こんなに幸せなはずなのに、どうして?」と戸惑うことはありませんか。

出産は、心にも体にも大きな変化が重なる出来事です。いつもなら気にならないひと言に傷ついたり、夜になると気持ちが沈んだりすることもあります。

この記事では、産後によく聞く「マタニティブルー」と「産後うつ」の違いを、難しい言葉をできるだけ使わずにお伝えします。自分の気持ちを知ることにも、身近な人を理解することにも役立てていただけたらうれしいです。

赤ちゃんが生まれてから、心が追いつかない日もある

「うれしい」と「つらい」が同じ日にあっても

朝は赤ちゃんの寝顔にほっとしたのに、お昼にはなぜか涙が出てくる。ささいなことでイライラしてしまい、あとから「怒らなくてもよかったのに」と落ち込む。

そんなふうに、気持ちが行ったり来たりする日があります。赤ちゃんを大切に思う気持ちと、自分がつらいと感じる気持ちは、同時にあっても不思議ではありません。

特に産後間もない時期は、慣れない授乳やおむつ替え、細切れの睡眠が続きます。ゆっくりごはんを食べることさえ難しい中で、心に余裕がなくなるのは自然な反応でもあります。

出産後のマタニティブルーをテーマにしたイメージ

マタニティブルーと産後うつ、どう違うの?

マタニティブルーは、産後の一時的な心の揺れ

マタニティブルー(マタニティブルーズ)は、出産後の比較的早い時期に起こる、一時的な気持ちの変化です。急に泣きたくなったり、イライラしたり、いつもより不安になったり。眠りにくさや集中しづらさ、疲れや頭痛、食欲の変化などを感じる人もいます。

本人にも理由がうまく説明できず、「さっきまで普通だったのに」と驚くことがあります。多くは時間とともに落ち着いていきますが、つらさを我慢して過ごす必要はありません。

産後うつは、つらさが続き、日常生活にも影響する状態

一方、産後うつでは、気分の落ち込みが長く続いたり、以前は楽しかったことにも関心が持てなくなったりすることがあります。赤ちゃんが寝ていても眠れない、考えがまとまらない、自分を強く責めてしまうなど、感じ方は人それぞれです。

「赤ちゃんをかわいいと思えないときがある」「何をするにも力が出ない」と悩む人もいます。こうした状態は、気持ちの持ち方だけで解決できるものではなく、周囲の支えや医療の力が必要になることがあります。

違いを見るときに大切なのは、つらさがどのくらい続いているか、強くなっていないか、日々の暮らしに影響していないか。名前だけで自分の状態を決めつけず、つらいときには相談してよいのです。

出産後の不安や気分の落ち込みを表すイメージ

産後に心が揺れやすいのは、どうして?

体の変化と、休めない毎日が重なるから

妊娠中、赤ちゃんの成長を支えていた女性ホルモンは、出産を境に大きく変化します。心と体はその変化についていこうとしていますが、同じタイミングで赤ちゃんのお世話が始まります。

夜中に何度も起きる日が続き、体はまだ回復の途中。それなのに「ちゃんとしなくちゃ」「泣いている理由を分かってあげなくちゃ」と、自分にたくさんの役割を求めてしまうこともあります。

産後の気持ちの揺れには、こうした体の変化や疲れ、育児の不安、周囲からのサポートの状況など、いくつものことが関係しています。ひとつだけが原因と決まっているわけではありません。

同じ産後でも、感じ方は一人ひとり違う

産後の体力の戻り方も、赤ちゃんとの生活のペースも、家庭の状況も違います。以前から不安や落ち込みを経験したことがある人もいれば、これまで心の不調を感じたことがなかった人もいます。

誰かと比べて「ほかのママはできているのに」と考える必要はありません。まずは今の自分の疲れや気持ちに気づくことが、これからの過ごし方を考える第一歩になります。

出産後の体と心の変化についてのイメージ

少しでも心に余白をつくるために

「自分で全部やる」を、一度手放してみる

つらいときほど、「このくらいは自分でできる」と頑張ってしまうことがあります。でも、赤ちゃんのお世話を誰かに任せたり、洗濯や食事づくりをお願いしたりすることは、わがままではありません。

たとえば「30分だけ赤ちゃんを見ていてほしい」「今日は夕食を買ってきてほしい」と、できるだけ具体的に伝えてみるのもひとつの方法です。頼れる家族が近くにいない場合は、自治体の産後ケアや家事・育児支援を調べてみてもよいですね。

話す、休む、気分を変える。できることを一つから

「今日、ちょっとつらかった」と誰かに話すだけでも、気持ちが少し整理されることがあります。答えやアドバイスが欲しいわけではなく、ただ聞いてもらいたい日もあります。

赤ちゃんが眠ったら家事を片づけるのではなく、一緒に横になってみる。食事を簡単に済ませる。体調が回復していて無理のない日は、外の空気を吸ったり、軽く体を動かしたりしてみる。

毎日何かを頑張って増やす必要はありません。今の自分に必要なのは、頑張る時間よりも休む時間かもしれない。そんな視点も大切にしたいですね。

育児中のママを支える周囲のサポートのイメージ

家族や周囲の人に知ってほしいこと

励ますより、気持ちを受けとめることから

大切な人が落ち込んでいると、元気づけたくなるかもしれません。でも、「みんな同じだよ」「気にしすぎだよ」という言葉が、かえってつらく聞こえることもあります。

そんなときは「最近、眠れている?」「今日は私が何をしようか」と声をかけたり、本人が話したいことを途中でさえぎらずに聞いたりしてみてください。

育児の担当を交代する、まとまって眠れる時間をつくる、一緒に相談先を探す。小さく見える行動も、毎日が続く産後には心強い支えになります。必要に応じて家族だけで抱えず、助産師や保健師などにもつながっていきましょう。同じ子育ての時期を過ごす人と話せる場が、気持ちの支えになることもあります。

まとめ|ママの心にも、目を向けて

産後は、赤ちゃんの成長を喜びながらも、心と体が大きく揺れる時期です。突然涙が出たり、不安になったりするのは、珍しいことではありません。

大切なのは、今の気持ちを無理に打ち消さないこと。そして、休息や周囲の助けが必要なときには、遠慮せず頼れることです。

赤ちゃんのことを大切に考えるのと同じくらい、ママ自身の心と体も大切にしていきたいですね。

最後に|気になる症状と相談の目安

マタニティブルーは産後数日ごろから現れ、多くは産後10日ほど、一般に2週間以内に落ち着きます。一方、産後うつでは落ち込みや意欲の低下などが2週間以上続くことがあり、産後しばらくたってから始まる場合もあります。日本産婦人科医会は、マタニティブルーズを経験する人を約30〜50%、産後うつ病を約10%と紹介しています。これは目安であり、期間や症状だけで自分自身を診断できるものではありません。

気分の落ち込みや強い不安が続く、眠れる状況でも眠れない、食事がとれない、育児や日常生活が難しいといった場合は、2週間を待たずに、出産した医療機関、産婦人科、精神科・心療内科、地域の保健師などへ相談してください。自治体のこども家庭センターや産後ケア事業も相談の入り口になります。産後うつと診断された場合は、状態に応じてカウンセリングなどの心理療法や薬による治療が検討されます。

もし「自分や赤ちゃんを傷つけてしまいそう」と感じる、現実にはない声が聞こえるなどの症状がある場合は、一人で対応せず、すぐに周囲の人へ知らせて緊急の医療支援を求めてください。差し迫った危険がある場合は119番へ連絡してください。

この記事は一般的な情報をまとめたもので、診断や治療に代わるものではありません。産後のストレッチや運動も、体の回復状況に合わせ、無理のない範囲で行ってください。

からだコラム|あわせて読みたい
産後に急増する肌荒れ・ニキビの正体は?ホルモンバランスを整…
産後に急増する肌荒れ・ニキビの正体は?ホルモンバランスを整…
詳細を見る >>
産後のママにお勧め?「ヨガレギンス」レギンスラボ(Leggings …
産後のママにお勧め?「ヨガレギンス」レギンスラボ(Leggings …
詳細を見る >>
産後1か月の過ごし方|悪露・授乳・寝不足・入浴など母体ケア
産後1か月の過ごし方|悪露・授乳・寝不足・入浴など母体ケア
詳細を見る >>
この記事を読んだ方へ|次におすすめ
気になるところから、ひとつだけでも大丈夫です。
からだコラムblog
不調ケアの読みもの。気になるテーマから選べます。
新着レッスン一覧
今参加できるレッスンを探す(オンライン/対面)。
資格講座一覧
学びたい方向け。講座の全体像をまとめて確認できます。
JAHAヨガ公式サイトTOP
全体メニューを見たい方はこちら。
ひとつ読んで終わりではなく、「今の自分に合うケア」を少しずつ増やしていくと整いやすくなります。
 
Share: Facebook X(旧Twitter) LINE はてなブックマーク

関連記事



キーワード検索

インストラクター
資格講座

日本ハッピーライフ協会(JAHA)は、
ママになっても「学びたい」
「自分やお子様の為に何かしたい」
「資格を取得して開業目指したい」
という輝くママを応援します。

通学講座

通信講座

1DAY講座

新着ブログ 資格講座一覧