脳と体を同時に伸ばす子育て|遊び・運動・キッズヨガで才能を開花

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6歳までに身体能力を伸ばすことで脳も発達する

0歳から6歳の間は、人間の脳と身体が最も発達する黄金期です。この時期に「どのように身体を動かすか」が、脳の発達・神経系の形成・学習力や集中力の基盤を決定づけます。
特に、腕の力や握力・バランス感覚を育てるモンキーバー(うんてい)のような動きは、脳の左右をつなぐ神経経路を刺激し、脳の使い方そのものを進化させます。
6歳頃にうんていができるようになるということは、優勢半球(利き手・利き足・利き目)の確立を意味し、脳の統合発達が進んでいる証でもあります。
つまり「動きの発達」はそのまま「脳の発達」を促す最良の方法なのです。

うんていで遊ぶ子ども

現代の子どもたちは、手足を大きく使う機会が減り、脳の神経経路が十分に刺激されない傾向があります。
そのため、意識的に「身体を使って遊ぶ」「自ら動きたくなる環境」を整えることが、未来の学びや創造力を育てる土台になります。

人間固有の6つの能力と発達の仕組み

人間を他の動物と区別しているのは「大脳新皮質」の存在です。
この部分が働くことで、私たちは複雑な動作・言葉・感情表現を可能にしています。人間の成長には以下の6つの能力が深く関わっています。

能力 主な働き
① 運動能力 歩く・走る・跳ぶなど全身を使う動き
② 手を使う能力 つかむ・握る・つまむ・操作する動作
③ 言語能力 言葉を理解し、会話や表現を行う力
④ 視覚能力 形や文字、距離を正しく認識する力
⑤ 聴覚能力 音や言葉のニュアンスを聞き分ける力
⑥ 触覚能力 手や皮膚で感じ、物を識別する力

これらの能力は、6歳までの間に7つの発達段階を経て統合されます。
つまり、幼児期の運動や触覚刺激が豊富であるほど、神経回路の完成が早まり、思考力・創造力・感情コントロールまでも向上します。

手を使って遊ぶ子ども

運動が脳を育てる:脳×身体の発達メカニズム

脳の神経細胞(ニューロン)は、生まれた瞬間から凄まじいスピードで増え続けます。
この神経同士のつながり=シナプスを強化するのが「身体の動き」です。
動作の中で手や足、目を連動させるたびに、脳の神経回路が複雑化し「考える力」「記憶する力」「判断する力」が育まれていきます。

また、姿勢を支える体幹が安定していると、脳から身体への指令が正確に伝わり、全ての動きがスムーズになります。
体幹の安定=脳の安定であり、バランスを取る動作や、左右非対称の動き(片足立ち・交差動作など)は、左右脳の協調を強化する鍵です。

運動する子どもたち

つまり、身体を動かすことは脳を鍛えること。
子どもの「走る」「ぶら下がる」「バランスを取る」といった一つひとつの動きが、将来の集中力・創造力・学習力を形づくっていくのです。

遊びながら育つ:子どもの運動と心の成長

子どもの運動能力は、「楽しさ」と「安心感」の中でこそ最大限に発揮されます。
「やらされる運動」ではなく、自ら動きたくなるような遊びや環境をつくることが、神経系を自然に発達させる鍵です。
たとえば、登る・しゃがむ・転がるといった原始的な動きほど、脳を幅広く刺激し、神経のつながりを強化します。

また、遊びの中で「できた!」という成功体験を重ねることで、脳内にドーパミンが分泌され、意欲や集中力が高まります。
これは「もっと挑戦してみたい」という気持ちを生み、結果的に自信と自己肯定感を育てていく重要なプロセスです。

遊びながら体を動かす子どもたち

そして、親の関わり方も大切です。
「上手にできたね」「頑張ったね」といった肯定的な声かけは、脳の報酬系を刺激し、やる気と安心感を同時に育てます。
この時期の「遊び」は単なる運動ではなく、脳・身体・心の土台を築く最高の学びです。

キッズヨガで育む「脳×身体×心」の統合発達

キッズヨガは、子どもの「脳・身体・心」を同時に育てる最も自然なプログラムです。
ポーズを取るだけではなく、呼吸やリズム、集中、想像を通じて、自分の身体を感じ、心を落ち着かせる練習になります。
ヨガには、運動・瞑想・感情コントロールの要素が一体化しており、幼児期の神経発達にとって理想的な環境を作り出します。

ヨガのポーズ(アーサナ)は、左右の身体を交互に使う動作が多く、脳の左右をつなぐ神経回路を強化します。
バランスを取るポーズは集中力を、深い呼吸は自律神経を整え、感情をコントロールする力を養います。
こうした動きの中で、子どもは「体を通して心を整える方法」を学んでいきます。

キッズヨガでバランスを取る子ども

キッズヨガが育てる主な力は、次の5つです。
体幹力:姿勢を安定させ、転びにくくなる
バランス感覚:左右の調整力が高まり、集中力が向上
集中力:呼吸に意識を向けることで思考が落ち着く
感情コントロール:呼吸法を通じて「落ち着く」経験を身につける
自己肯定感:「できた!」という体験が自信を育てる

代表的なポーズには、「木のポーズ」「ライオンのポーズ」「バタフライのポーズ」などがあります。
たとえばライオンのポーズでは「ガオー!」と声を出して表情筋を動かし、呼吸と情緒表現を結びつけます。
遊びながら自然に脳・身体・心が統合的に発達する、それがキッズヨガの魅力です。

親子でヨガを楽しむ様子

また、親子ヨガではママ・パパとのスキンシップにより「オキシトシン(愛情ホルモン)」が分泌されます。
これは安心感を高め、親子の信頼関係を深めるホルモンです。
「競わない時間」「比べない環境」の中で、子どもは心を落ち着かせ、自己肯定感を育てることができます。

まとめ:脳が完成する前に身体能力を伸ばしてあげよう

子どもの脳は6歳頃までに急速に発達します。
この時期にどれだけ「身体を動かす・感じる・触れる」体験ができるかが、将来の集中力・創造力・感情の安定を大きく左右します。
難しい運動ではなく、親子で楽しく身体を使う時間こそが、何よりの“育脳プログラム”です。

日常の中でできる小さな工夫——たとえば、ぶら下がり遊びや簡単なヨガポーズ、親子のハグや呼吸合わせ。
これらを繰り返すことで、子どもの脳は安心と刺激の両方を得ながらバランスよく育ちます。
続けるコツは「もう少しやりたいな」と思うところで終わること。
遊びながら、楽しく、自然に——それが一番効果的です。

親の温かいまなざしと「一緒に動く時間」が、子どもの一生の土台になります。
脳が完成する前の今こそ、親子で身体を動かし、心と脳を一緒に育てていきましょう。

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