湿・熱・冷えに振り回されない|東洋医学視点でつくる季節のヨガ
季節と体の巡りを整える ― 東洋医学とヨガの融合

「季節が変わると体調が崩れやすい」「病院へ行くほどではないのに、なんとなく重い」――その感覚は、体が出している小さなサインかもしれません。
東洋医学は、症状だけを切り取るのではなく、自然の変化(気温・湿度・風・寒暖)と体の反応を合わせて捉え、体全体のバランスを整える知恵として発展してきました。 そこにヨガの「呼吸・動き・意識」を重ねると、季節ごとの不調を日常のセルフケアとして具体化しやすくなります。 この記事では、東洋医学の基本とヨガの実践をつなぎながら、季節に合わせて巡りを整える考え方を、読み進めたくなる流れでお伝えします。
東洋医学とは何か ― 「全体性」と「自然との調和」を重視する視点
“今ある症状”だけではなく、“背景の乱れ”を見る
東洋医学は「人は自然の一部」という前提から始まり、季節や気候の変化と体調の関係を丁寧に観察してきました。 たとえば、湿度が高い日が続くと体が重く感じたり、寒暖差が大きいと眠りが浅くなったりするのは、珍しいことではありません。
そこで重視されるのが、体全体のバランスです。症状を抑えるだけでなく、乱れた巡りを整え、体が本来持つ回復力が働きやすい状態へ戻していきます。 いわゆる「未病(病気になる前の不調)」の段階から整えるための視点として、非常に相性が良い考え方です。
東洋医学の3つのキーワード
① 陰陽:活動と休息、熱と冷えなど、相反する性質のバランス。どちらかに偏ると、体は「整えたいサイン」を出しやすくなります。
② 五行(木・火・土・金・水):自然の循環を5つに分け、季節・臓器・感情・体の働きのつながりを整理します。「なぜ今この不調が出るのか」を見立てるヒントになります。
③ 気・血・水:エネルギー(気)、栄養(血)、体液(水)の巡り。巡りが滞ると、だるさ・むくみ・こり・冷え・頭の重さなどとして現れやすくなります。
ヨガと東洋医学の融合 ― 巡りを“動かして”整える
ヨガは、体だけでなく「呼吸」「意識」「心」を同時に扱います。呼吸が浅い状態が続くと、緊張が抜けにくくなり、筋肉が固まりやすく、内臓の働きも落ちやすくなります。 反対に、呼吸が深まると、体の内側のリズムが整い、巡りが戻りやすくなります。
東洋医学の視点を取り入れると、「今の季節はどんな負担が増えやすいか」「どの巡りを助けると整いやすいか」を整理しやすくなります。 つまり、東洋医学が“見立て”、ヨガが“実践”。理解と体感をつなぐことで、セルフケアの精度が上がっていきます。
「梅雨〜夏」に起こりやすいこと ― 湿と熱が溜まる季節
日本は湿度の変化が大きく、梅雨から夏にかけては、体の中に「湿」と「熱」が溜まりやすい時期です。 体感としては、むくみ・重だるさ・眠気・食欲のムラ・頭がぼんやりする感じ・寝つきの悪さなどに出やすく、 気分の面では、焦りやイライラ、落ち込みなどが増えることもあります。
東洋医学では、湿が強い時期は脾・胃(消化吸収)が弱りやすいと考え、熱が強い時期は心(しん)の負担が増えやすいと捉えます。 だからこそ、頑張って動きすぎるよりも、巡りの通り道をつくることが整う近道になります。
季節の不調をほどく ― ヨガ実践の3つの軸

① 呼吸を深める(自律神経を整える)
まずは呼吸です。胸だけでなく、脇腹や背中まで息が入ると、過剰な緊張がほどけ、体の内側の巡りが整いやすくなります。 梅雨〜夏は、息を「吐き切る」意識が特に役立ちます。吐く息が整うと、思考も落ち着き、眠りの質にもつながります。
② ねじり・前屈で巡りを促す(湿をさばく)
胃腸が重い、むくみやすい、体がだるい――そんな時ほど「強く動く」より「通り道」を作る方が効果的です。 ツイストや前屈は、呼吸に合わせてゆっくり行うことで内側が動き、終わった後の軽さが変わります。 勢いではなく、ゆったりとしたリズムで取り入れてください。
③ 胸を開いて落ち着きを取り戻す(心の熱を鎮める)
暑さやストレスが続くと、胸まわりが固まり、呼吸が浅くなりやすいものです。 胸を開く動きは、無理に反らず、肩・鎖骨・胸骨の前を“ほどく”感覚で行うと、内側が落ち着きやすくなります。 心がせわしない時ほど、動きの量より「呼吸が整っているか」を目安にしてください。
整えるコツ:「頑張ってやり切る」より、「終わった後に呼吸が楽」「体が軽い」を目安にすると、季節のケアとして当たりやすくなります。
「体質」を知ると、セルフケアはもっと当たりやすくなる
同じ季節でも、出やすい不調は人によって違います。東洋医学では「体の傾向(体質)」を見立て、ケアの方向性を合わせます。 ここを押さえると、情報を集めすぎて迷うことが減り、「今の自分に合う整え方」が選びやすくなります。
梅雨〜夏に出やすい代表的な傾向を、分かりやすくまとめます。自分の“当てはまり”を探しながら読んでみてください。
気虚(ききょ)
疲れやすい/朝が弱い/汗をかきやすい/回復に時間がかかる…などが目安です。 強い運動より、呼吸・睡眠・胃腸の土台づくりを優先すると整いやすくなります。
陰虚(いんきょ)
ほてりやすい/乾きやすい/寝つきが悪い/焦りやすい…などが目安です。 クールダウンや、首・胸まわりの緊張をほどく時間を増やし、刺激を減らすほど整いやすいタイプです。
痰湿(たんしつ)
むくみやすい/重だるい/頭がぼんやり/甘い物や冷たい物が多い…などが目安です。 ねじり・股関節まわり・呼吸で「巡りの通り道」をつくり、冷えと食べ方の管理が鍵になります。

ヨガだけで終わらせない ― 巡りを支える「暮らしの養生」
不調を根本から整えるには、ヨガの時間だけでなく、暮らしの中の小さな選択が効いてきます。 ここでは、梅雨〜夏に取り入れやすい“続けやすい養生”を、実践に落とし込める形で紹介します。
冷えと湿を溜めない
冷たい飲み物が増えすぎると、胃腸が弱りやすく、巡りが鈍りやすくなります。 「一気に冷やす」より「ゆっくり潤す」意識で、飲み方を調整してみてください。冷房で足首が冷える方は、足元の保温がとても有効です。
胃腸のリズムを守る
忙しい時ほど、早食い・間食が増えやすくなります。食べ方が乱れると、だるさやむくみとして戻ってくることもあります。 量を増やすより「消化しやすさ」を優先し、噛む回数と食べるリズムを整えるだけでも、体感は変わります。
夜の切り替えをつくる
寝る直前まで情報が多いと、心の熱が落ちにくくなります。短い呼吸法や軽い前屈で、眠りの準備を整えるだけでも翌日のだるさが変わります。 「眠るための習慣」を小さく固定すると、季節の影響を受けにくくなります。
「ヨガ×東洋医学」で得られる5つのメリット
ここまでの内容を、実感として分かりやすい形にまとめます。知識が増えるだけで終わらず、日常で「使える」ことが最大の価値です。
① 季節と体調の変化を結びつけて理解できる
② セルフケアの精度が高まる(自分に合った方法が分かる)
③ 感情と体のつながりが整理でき、メンタル面にもアプローチできる
④ 食事や生活習慣の見直しポイントが“見える化”される
⑤ ヨガ指導に深みが出て、声がけが具体的になる
まとめ ― 季節を味方にすると、整い方はもっと自然になる
東洋医学とヨガは、自然のリズムと心身の調和を大切にするという共通の土台を持っています。 季節の変化を「仕方ない」と流すのではなく、体の反応として理解し、必要なケアを選べるようになると、 不調は“敵”ではなく、整える方向を教えてくれる案内役になります。
体調が揺らぐ時ほど、呼吸を整え、巡りの通り道をつくり、休息を増やす――その積み重ねが、次の季節を軽くします。 今日の自分の体を観察し、できるところから、やさしく整えてみてください。
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