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妊娠中・産後のピラティスで何が変わる?期待できる効果とヨガとの違い

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執筆:JAHA協会

妊娠中・産後のピラティスの効果とは? 体にうれしいメリットと始め方

「妊娠してから腰や背中が疲れやすい」「出産後、お腹に力が入りにくくなった」。そんな体の変化を感じていても、どんな運動をすればよいのか迷うことはありませんか。

ピラティスは、呼吸と動きを組み合わせながら、姿勢やお腹・骨盤まわりの使い方を意識するエクササイズ。妊娠中は変化する体を支え、産後は日常の動きを楽にすることを目指せます。激しい運動が得意でなくても、自分のペースに合わせて取り入れられるのが魅力です。

妊娠中と産後では体に起こる変化が異なるため、まずは妊娠中の特徴から見ていきます。

妊娠中は、なぜ腰や肩が疲れやすくなるの?

妊娠中は、お腹が大きくなるにつれて体の重心が変わり、立つときに腰が反りやすく、バランスを取ろうとして背中や肩にも力が入りがちです。いつもと同じように過ごしているつもりでも、体には少しずつ違う負担がかかっているのです。

さらに、お腹や胸まわりの動きが変わると息を吸いにくく感じることがあり、骨盤や股関節まわりへの負担も重なると、立つ・座る・歩くといった普段の動作が気になる人もいます。

こうした時期に意識したいのは、無理に体を鍛えることではなく、楽に呼吸できる姿勢と、体を支える動き方を知ること。ピラティスは、その感覚を少しずつ身につけるきっかけになります。

妊娠中・産後の体の変化に合わせたピラティス

妊娠中のピラティスで期待できる3つのメリット

妊娠中のピラティスは、大きな動きで汗をかくことだけを目的とする運動ではなく、呼吸を続けながら体の動きを感じることで、普段の姿勢や力の入り方にも目を向けられるところが特徴です。

1.姿勢を見直し、腰や肩の力みに気づける

背骨をゆっくり動かしたり、骨盤の傾きを感じたりすると、普段どこに力が入りやすいのかがわかってきます。その気づきは、椅子から立つときや長時間座るときなど、日常の姿勢を見直すヒントにもなります。

2.呼吸を意識して、気持ちを切り替えやすくなる

忙しいときや緊張しているときは、知らないうちに呼吸が浅くなりがち。そんなときこそ肩の力をゆるめて息を吐き、背中や胸まわりの広がりを感じながら動くと、自分の体に意識を向ける時間が生まれます。

3.お腹や骨盤まわりを意識して動ける

お腹や背中、骨盤の底にある筋肉は、姿勢を支えるうえで大切な部分です。なかでも骨盤底筋は、骨盤の一番下で内臓を支える筋肉のこと。呼吸に合わせて力を入れる感覚だけでなく、ゆるめる感覚も大切にしていきます。

3つに共通するのは、呼吸と体の動きをつなげ、必要な場所に力を使う感覚を育てること。大きな変化を急ぐより、小さな動きを丁寧に重ねることが、妊娠中のピラティスを続けるうえでのポイントです。

妊娠初期・中期・後期で、運動はどう変える?

同じ妊娠中でも、初期と後期では体調も動きやすさも異なります。妊娠の時期だけでなく、その日の体調に合わせて内容を変えると考えると、無理のない取り入れ方が見えてきます。

妊娠初期|体調の波を優先する

眠気やつわりなど、体調が変わりやすい時期。まずは楽な姿勢で呼吸を感じたり、首や肩をゆっくり動かしたりと、負担の少ない内容が中心です。

妊娠中期|姿勢と骨盤まわりに目を向ける

お腹が少しずつ大きくなるにつれて、腰や股関節の使い方も変化します。背中を動かす、骨盤の傾きを意識するなど、毎日の姿勢につながる動きを取り入れていきます。

妊娠後期|心地よい姿勢でゆったり動く

お腹の重みを感じやすくなり、同じ動きでも疲れ方が変わる時期です。椅子に座る、横向きになるといった姿勢を選び、呼吸と肩・背中の小さな動きを中心に、心地よく過ごしたい時期です。

このように、どの時期にも共通するのは「今の体に合っているか」を大切にすること。運動の時間や回数にこだわりすぎず、心地よく動ける内容を選びましょう。

妊娠中の体調や時期に合わせて行うピラティス

産後のピラティスは、どんなことに役立つ?

出産後は、お腹や骨盤まわりの感覚が妊娠前と違ったり、立ち上がる動作を重く感じたりすることがあります。それに授乳や抱っこ、睡眠不足が重なると、首・肩・腰に疲れがたまりやすくなるものです。

だからこそ、産後は体型を急いで戻すより、体を支える感覚を少しずつ取り戻すことが大切。呼吸や姿勢から始めるピラティスは、自分の体をいたわりながら動く時間にもなります。

抱っこや授乳で疲れやすい肩・背中に

赤ちゃんのお世話では、前かがみの姿勢が続きがち。背中をやさしく動かし、胸まわりを広げるようなエクササイズは、いつもの姿勢から少し離れて体を動かすきっかけになります。

お腹や骨盤まわりの使い方を少しずつ思い出す

産後に「お腹に力が入りにくい」と感じる場合も、最初から強い腹筋運動をする必要はありません。まず呼吸に合わせてお腹や骨盤まわりの動きを感じ、それから立つ・座るといった生活の動作につなげていきます。

自分の体に目を向ける、短い時間を持つ

産後は赤ちゃんのことが最優先になり、自分の体は後回しになりやすい時期です。ほんの短い時間でも呼吸や姿勢に意識を向けると、忙しさの中で気分を切り替えるきっかけになります。

産後の体をいたわりながら取り組むピラティス

ピラティスとヨガ、妊娠中・産後にはどちらがいい?

妊娠中や産後の運動を探していると、ピラティスとヨガの違いが気になるもの。どちらも呼吸を大切にしながら、レッスンで意識する部分が少し異なります。

ピラティス|姿勢や体幹の使い方を意識したいとき

背骨や骨盤の位置、呼吸と筋肉の動きに目を向けやすいのが特徴で、お腹や骨盤まわりの使い方を知りたいときや、日常の姿勢を見直したいときに選びやすい運動です。

ヨガ|呼吸とともに心地よく動きたいとき

呼吸に合わせて体を伸ばしたり、ゆったりとポーズを保ったりするレッスンもあり、気分を落ち着けたい日や、心地よく体を動かしたいときにも取り入れやすい方法です。

もちろん、ピラティスにもリラックスを大切にするクラスがあり、ヨガにも姿勢や体幹を意識する動きがあります。どちらが優れているかではなく、体調や目的に合うレッスンを選ぶことが、長く続けるための近道になります。

妊娠中や産後に取り入れたいヨガとピラティス

初めての人は、何から始めればいい?

ピラティスが初めてなら、難しい動きに挑戦するより、呼吸や姿勢を丁寧に説明してもらえるレッスンを選びたいところです。妊娠中はマタニティ向け、産後は産後の体に合わせたクラスを探すと、今の状態に合う内容を見つけやすくなります。

たとえば、楽な姿勢で座ってゆっくり呼吸することから始め、慣れてきたら肩を回したり、背中を小さく動かしたりするのも一つの方法。最初から長い時間を目指さなくても大丈夫です。

「今日は呼吸を中心に」「今日は少し動いてみよう」と、その日の自分に合わせて選ぶことが継続のコツ。無理なく、気持ちよく続けられることを優先しましょう。

まとめ|妊娠中も産後も、自分の体に合う動きから

妊娠中はお腹の大きさや体調の変化に合わせて姿勢を見直し、産後は日常の動きを支える感覚を少しずつ取り戻していく。どちらの時期も、体に必要なのは「以前と同じように動くこと」ではありません。

ピラティスを通して呼吸や姿勢に目を向ける時間は、自分の体を知る時間にもなります。今の体に合う小さな動きから始めることを大切に、できることを少しずつ増やしていけるといいですね。

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