過保護はNG?子どもの自立心を伸ばすために親が意識すべきこと
幼児期から育む「自立心」|行動例と親ができるサポート
自立心とは、他人からの指示に頼るのではなく、自分の考えや価値観に基づいて行動し、その行動に責任を持つ心の姿勢を指します。単に「一人でできる」ということではなく、「自分で選び、自分で動ける」ということが本質です。幼い頃は親の支えが必要ですが、成長の過程で少しずつ「自分でやりたい」という気持ちが強くなり、その意欲こそが自立心の芽生えです。
例えば、顔を洗う・着替えるなどの身支度を自分でやりたがったり、ご飯の配膳や片付けを手伝おうとしたり、おもちゃや遊びを自分で選んだりする姿は、自立心が育ち始めた証拠です。反対に「今日はこのおもちゃで遊びたくない」といった拒否の態度も、自分の意思をはっきりと示す行動であり、自立心の一つの現れです。つまり自立心は、必ずしも親にとって「やりやすい行動」ばかりではなく、ときには反発の形をとって表れます。
大人から見ると「手がかからない子=自立している」と思われがちですが、実際には異なります。静かにしていても、そこに「自分で選び、自分で動く意思」がなければ自立心が育っているとは言えません。本当の自立心とは、周囲に従順でいることではなく、自分なりの考えで物事を決める力です。
このように自立心は、子どもが将来、自分の人生を自ら切り拓くために欠かせない要素です。小さな頃から「自分で選び、やってみる」経験を積むことが、大人になってからの自己決定力につながっていきます。

自立心が無い状態で育つとどうなるか
子どもの自立心を妨げる大きな要因は、親の過保護や過干渉です。たとえば出かける準備や遊んだ後の片付けなどを、つい親が先回りしてやってしまうことはよくあります。しかし、これでは子どもが自分で考えて動く機会を奪ってしまい、やる気や工夫する力が育ちにくくなります。
また、親の希望を押し付けることも問題です。子どもが望んでいない習い事を続けさせたり、一日のスケジュールを親が全て決めたりすると、子どもは「どうせ親が決めてくれる」と考え、自分で判断する力を身につけにくくなります。さらに「やってみたい」という気持ちを否定され続けると、挑戦する意欲がしぼんでしまい、失敗を恐れるあまり諦め癖がついてしまうこともあります。
こうして主体性を発揮する経験が少ないまま大人になると、自分で物事を決められず、常に他人の意見に依存してしまう恐れがあります。進路や仕事、人生の選択を迫られたときに「どうしたらいいのか分からない」と立ち止まってしまうリスクがあります
観点 | 自立心がある子ども | 自立心が無い子ども |
---|---|---|
行動のきっかけ | 自分の意思で動ける | 親や周囲の指示待ち |
失敗への姿勢 | 挑戦し工夫する | 失敗を恐れて避ける |
学びの姿勢 | 自分から調べ試す | 与えられたことしかやらない |
大人になった時 | 自分で人生を選べる | 他人の意見がないと決められない |

自立心のある子どもの行動例
自立心が育っている子どもは、日常生活の中で自ら考え、主体的に行動する姿が見られます。例えば、早寝早起きを習慣にして翌日の予定に備えたり、出かける前に必要な持ち物を自分で用意したりといった行動です。これらは「何が必要か」を理解して判断する力が備わっているからこそできることです。
また、家庭の中では料理の準備を自分から手伝うなど、役割を持つことに喜びを感じるようになります。「好きだからやりたい」という気持ちを行動に移せるのは、自立心が育っている証拠です。そして遊んだおもちゃを片付けたり、収納場所を工夫したりと、自分なりに環境を整える力も芽生えてきます。
分野 | 行動例 | ポイント |
---|---|---|
生活習慣 | 早寝早起き | 翌日の予定を意識して調整する |
身支度 | 持ち物の準備 | 必要性を理解し主体的に判断する |
家庭の役割 | 料理の手伝い | 「やりたい」という意欲から参加する |
片付け | おもちゃを片付ける | 達成感を得て工夫につなげる |

子どもの自立心を育てる方法
自立心を育てるためには、子どもに「自分でできた」という感覚を持たせることが何より大切です。成功体験を重ねることで自信が芽生え、さらに挑戦しようという意欲が生まれます。困っているときにすぐ手を出すのではなく、少しだけヒントを与えるなど工夫し、子ども自身の力で達成できるように見守ることが重要です。
また、「やってみたい」という気持ちを尊重することも欠かせません。親の理想とは違う選択であっても、否定せず応援することで、子どもは挑戦することに前向きになれます。選択肢を与え、子ども自身が選ぶ機会を多く作ることも有効です。そして失敗しても叱らず、一緒に原因や対策を考えることで、次の挑戦につなげる力が育ちます。

幼児教育と学校生活での自立心
幼児期に芽生えた自立心は、学校生活の中でも大きな役割を果たします。自立心がある子どもは先生に言われなくても宿題を準備したり、係や委員会の仕事を責任感を持ってやり遂げたりします。分からないことがあっても、まず自分で調べたり友達に相談したりして解決しようとします。
一方で、自立心が不足している子どもは、持ち物の準備や基本的な生活習慣も親任せになりがちで、先生や親の指示がないと動けません。その結果、自信をなくしてしまうこともあります。

まとめ
自立心は、子どもが自分で考え、選び、行動し、責任を持てるようになるための大切な心の力です。親が過度に干渉せず、失敗も含めて経験を積ませることで、子どもは強い自立心を身につけます。幼い頃から小さな挑戦を積み重ねることで、やがて社会に出たときにも自分で道を切り拓くことができる人へと成長していくと思います
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