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妊娠中に太りすぎない方法|体重増加の基準と食事・運動のコツ

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妊娠中の理想的な体重増加と管理のポイント

妊娠中の体重管理は、母体と赤ちゃんの健康を守るために欠かせない要素です。以前は「お腹の赤ちゃんのために2人分食べるべきだ」と言われていたこともありましたが、現在では、過剰な体重増加や逆に体重増加が少ないことが、母子双方に悪影響を及ぼすことがわかっています。

このページでは、妊娠中にどのくらいの体重増加が目安なのか、食事・栄養の考え方、増えすぎ/増えなさすぎのリスク、そして続けやすい管理のコツまで、順番に整理して解説します。

動画で先に全体の流れを確認

本文はこの下で「体重の目安 → 食事 → リスク → コツ → ヨガ」で整理しています。

1. 妊娠中に必要な体重増加量とは?

妊娠中にどれくらい体重を増やすべきかは、妊娠前の体格指数(BMI:Body Mass Index)に基づいて考えます。BMIは、体重(kg) ÷ 身長(m)² で計算され、体格によって推奨される体重増加量が異なります。

体重の増え方には個人差がありますが、「増えすぎを防ぐ」だけでなく「増えなさすぎを避ける」ことも、同じくらい大切です。

BMI別:体重増加の目安(妊娠前の体格で変わります)

低体重(BMI 18.5未満)9~12kgの増加が目安です。

やせ型の方は、胎児の発育を支えるために十分な栄養が必要です。増えすぎに注意しつつも、栄養が不足しないようにバランスを整えていきます。

標準体重(BMI 18.5~24.9)7~12kgの増加が目安です。

標準体重の方は、体重増加を過度に怖がる必要はありません。急に増えないよう、食事と活動量のバランスを意識するのがポイントです。

肥満(BMI 25以上)5~7kgの増加が目安です。

肥満傾向の方は、体重増加が少なくても胎児が育つケースが多い一方、妊娠糖尿病などのリスク管理が重要です。摂取カロリーを抑えるより、栄養の質を整える意識が役立ちます。

2. 妊娠中に必要なエネルギー量と栄養バランス

妊娠中の栄養

妊娠中は栄養の需要が増えますが、カロリーの増加は意外にも控えめです。妊娠初期はカロリー摂取量をほぼ変えず、妊娠中期で1日あたり250kcal、妊娠後期で1日あたり450kcalの追加が目安となります。

「2人分食べる」よりも、必要な栄養を、必要な分だけが基本です。食事の量より、栄養バランスを意識することが体重管理にもつながります。

特に意識したい栄養素(不足しやすいポイント)

鉄分:妊娠中は鉄分の需要が増大します。不足すると鉄欠乏性貧血になるリスクがあり、母体だけでなく胎児の発育にも影響を与える可能性があります。赤身肉、ほうれん草、レンズ豆などを積極的に摂取しましょう。

カルシウム:赤ちゃんの骨や歯の形成にはカルシウムが不可欠です。乳製品や小魚、大豆製品などを取り入れることが勧められます。

葉酸:妊娠初期に特に重要な栄養素で、胎児の神経管閉鎖障害を予防するために、サプリメントでの補充も検討されます。葉酸を含む緑黄色野菜やナッツを摂取することが推奨されます。

たんぱく質:妊娠中は、胎児の成長や母体の組織を維持するためにたんぱく質の摂取量を増やす必要があります。魚、鶏肉、大豆製品、卵などからしっかり摂取しましょう。

3. 妊娠中の体重が増えすぎるとどうなる?

妊娠中太る

体重が増えすぎることは、母体にも胎児にも多くのリスクをもたらします。以下のトラブルが発生しやすくなるため、注意が必要です。

増えすぎで起こりやすいトラブル(代表例)

妊娠高血圧症候群

妊娠中に過剰な体重増加があると、血圧が上がりやすくなり、妊娠高血圧症候群のリスクが高まります。胎盤の血流が悪化し、胎児に十分な酸素や栄養が届かないため、早産や低出生体重児のリスクが上がります。

妊娠糖尿病

妊娠中の過剰な体重増加は、インスリンの働きが悪くなり、血糖値が上がりやすくなります。胎児が巨大児(出生時に体重が4,000gを超える)になるリスクがあり、難産や帝王切開が必要になることがあります。

分娩時のトラブル

体重が増えすぎると、産道に脂肪が蓄積し、微弱陣痛(陣痛が弱く分娩が進まない状態)や難産の原因となる可能性があります。また、出産が長引くことで母体の回復も遅れることがあります。

4. 体重が増えなさすぎるリスク

女性

一方、体重が増えなさすぎることも危険です。

増えなさすぎで起こりやすいトラブル(代表例)

低出生体重児のリスク

母体が十分な栄養を摂取できていないと、胎児の成長が妨げられ、低出生体重児(出生体重が2,500g未満)となるリスクが高まります。このような赤ちゃんは、新生児期に健康リスクが高まり、将来的に生活習慣病のリスクも増すことが報告されています。

早産のリスク

妊娠中期以降に母体が十分な体重を増やせないと、胎児が適切に発育できず、早産の可能性が高まります。早産児は未熟児として生まれることが多く、NICU(新生児集中治療室)でのケアが必要になる場合があります。

5. 体重管理のコツ

体重管理

妊娠中の体重管理を上手に行うためのポイントは、次の通りです。

続けやすくする4つの習慣

毎日体重を測る習慣をつける

毎日、同じ時間に体重を測定し、急激な増加や減少がないか確認しましょう。朝起きてトイレを済ませた後に測るのが理想です。毎日の体重変化を把握することで、適切な食事や運動の調整ができます。

バランスの良い食事を心がける

食事は栄養バランスが重要です。食べ過ぎず、減らしすぎず、適切なカロリー摂取を心がけましょう。塩分や脂肪分が多いジャンクフードや外食に頼りすぎると、むくみや高血圧のリスクが高まりますので、自炊を心がけると良いです。

適度な運動を取り入れる

妊娠中でも、軽い運動やストレッチ、散歩などを行うことで、体重管理やストレス解消に役立ちます。ただし、過度な運動や無理なダイエットは避け、医師と相談して行うことが大切です。

食事内容を記録する

食事の内容を日記やアプリに記録することで、間食や食べ過ぎを防ぎ、栄養バランスを確認することができます。自分の食生活を振り返ることで、改善点が見えてくるでしょう。

6. 妊娠中の体重が急増するタイミング

妊娠中には、特定の時期に体重が急増しやすいタイミングがあります。次のような状況には特に注意が必要です。

急増しやすい3つの場面

つわり明け

つわりが収まり、食欲が戻った後はついつい食べ過ぎてしまうことがあります。この時期は、急激な体重増加を避けるように注意が必要です。

イベント時

誕生日やお正月など、家族や友人と過ごすイベント時は食べすぎやすいです。特にケーキやご馳走が並ぶ場面では、1日の過食を避け、翌日はバランスを取りましょう。

産休や里帰り時

産休に入って通勤や仕事でのカロリー消費が減る一方、実家でのんびり過ごすことで体重が増えやすくなります。この時期は、日常生活での適度な運動を取り入れましょう。

7. 妊娠中の体重管理に役立つマタニティヨガ

マタニティヨガ

体重管理や健康維持のために、マタニティヨガは非常に有効な手段の一つです。妊娠中の運動として、安全に取り入れられ、体調に応じて無理なく続けられる点が大きなメリットです。

以下に、マタニティヨガの効果や注意点、実際のポーズについて詳しく解説します。

マタニティヨガの効果

体重管理のサポート:筋肉を適度に使いながら体を動かすことで、カロリー消費と代謝の維持をサポートします。急激な体重増加を防ぎ、妊娠後期に向けて健康的な体重管理を行うために役立ちます。

リラクゼーション効果:妊娠中は、身体的な変化に加え、ホルモンバランスの影響でストレスや不安を感じることが増えるかもしれません。マタニティヨガの深い呼吸リラックス効果は、心を落ち着け、妊娠中の精神的な健康を保つのに役立ちます。

筋力と柔軟性の向上:産前の準備として有効です。骨盤底筋群や腹筋を鍛えることで、出産時に必要な筋力や柔軟性を向上させ、スムーズな出産をサポートします。また、産後の回復も早くなる可能性があります。

姿勢改善と腰痛緩和:姿勢を整え、妊娠中にありがちな腰痛や肩こりを緩和する効果があります。腰への負担を軽減するポーズは、腰痛がひどくなる妊娠後期に役立ちます。

マタニティヨガの基本的なポーズ3選

ここでは、妊婦さんでも安全にできるいくつかのポーズを紹介します。これらは体を無理なく動かし、心身のリラクゼーションを促進します。

キャット&カウポーズ(猫と牛のポーズ)

マタニティヨガ

このポーズは、背骨の柔軟性を高め、背中や腰の緊張を和らげる効果があります。

1.四つん這いになり、肩の下に手、腰の下に膝を置きます。

2.息を吸いながら背中を反らし、頭を上げて腰を伸ばします(カウポーズ)。

3.息を吐きながら背中を丸め、頭を下げてお腹を引き上げます(キャットポーズ)。

4.この動きをリズムよく繰り返します。

ウォーリアII(戦士のポーズII)

ヨガポーズ

ウォーリアIIは、下半身の強化に役立ち、骨盤を安定させるポーズです。安定した体勢を保つことで、体幹の強化にもなります。

1.立ち姿勢から足を大きく開き、右足のつま先を外側に向け、左足を少し内側に向けます。

2.両腕を肩の高さまで広げ、右膝を曲げながら腰を落とします。

3.視線は右手の先を見つめ、呼吸を深めます。

4.反対側も同様に行います。

ツイスト(ねじりのポーズ)

ヨガポーズ

妊娠中のツイストポーズは、強くねじらずに、優しくお腹を保護しながら行うことが重要です。特に胸を開くことで、肩こりや背中の緊張を緩和する効果があります。

1.座った状態で、右手を左膝に置き、左手を背後に置きます。

2.息を吸って背筋を伸ばし、吐きながら胸を左側に向けて軽く体をねじります。

3.反対側も同様に行います。

マタニティヨガを行う際の注意点

無理をしないこと:妊娠中は体調や体の状態が日によって異なるため、無理のない範囲で行うことが大切です。痛みや不快感を感じたら、すぐにポーズをやめ、無理をしないように心がけましょう。

医師の許可を得ること:マタニティヨガを始める前には、必ず担当の医師や助産師に相談し、運動しても問題ないか確認しましょう。特に妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクがある場合、慎重に取り組む必要があります。

呼吸を大切にすること:妊娠中は、体を動かすだけでなく、呼吸法を重視することが重要です。深くゆっくりとした呼吸は、ストレスを軽減し、心身をリラックスさせる効果があります。これにより、出産時の呼吸法にも役立ちます。

まとめ

妊娠中の体重管理は、母体と赤ちゃんの健康を守るために非常に重要です。栄養バランスの取れた食事と無理のない運動を心がけ、適切な体重増加を目指しましょう。

特に、マタニティヨガは、体重管理やストレス解消、筋力強化に効果的で、出産に向けた心身の準備を整えるのに役立ちます。日々の体重管理とリラックスを取り入れた生活で、母子ともに健康で安定したマタニティライフを送りましょう。

※体重増加の目安や運動の可否は個人差があります。健診での指導・医師や助産師の判断を優先してください。

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