産後の抜け毛はいつまで?元に戻る?すぐ始められる対策3つ
産後の抜け毛はいつまで続く?原因・期間・毎日のケアを解説
出産後、「髪が急に抜け始めた」「このまま薄くなっていくのでは」と不安を抱くママは少なくありません。筆者自身も、出産から3ヶ月後の6月ごろ、シャンプーやブラッシングのたびに大量の髪が抜けて驚きました。しかしこれは決して異常なことではなく、多くの女性が経験する自然な体の反応です。本記事では、産後の抜け毛がなぜ起こるのか、いつまで続くのか、毎日取り入れたいケア方法まで解説します。
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産後の抜け毛とは?体の仕組みから知る
産後に起こる抜け毛は、医学的には「分娩後脱毛症」や「産後脱毛症」と呼ばれます。特徴は次の通りです。
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ホルモンの急減による影響
妊娠中に増加していた女性ホルモン(エストロゲン)は髪の成長を促し、抜けにくい状態を保ちます。出産後、このホルモンが急激に減少することで、妊娠中に保たれていた毛髪の成長期が一気に終了し、「休止期」に移行します。この変化により、まとまった量の髪が短期間に抜けることになります。 -
抜ける範囲は頭全体
抜け毛は一部分だけでなく、頭皮全体から起こります。髪を洗ったときやブラッシングの際に広範囲で抜けることが多いため、全体的にボリュームダウンしたように感じるケースが目立ちます。 -
毛根は死んでいない
抜けた髪の根元に白い膨らみがある場合、それは自然なヘアサイクルに基づいて抜けた証拠であり、毛根が機能を停止したわけではありません。時間とともに新しい髪が生え始めます。
抜け毛はいつから始まり、いつまで続く?
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出産から2〜3ヶ月後に始まる
妊娠中に持続していたホルモンバランスが急に変化するため、体が追いつくのに時間がかかります。このため、出産直後ではなく数ヶ月後に抜け毛の変化が現れ始めるのが一般的です。 -
ピークは産後3〜4ヶ月頃
洗髪やブラッシングの際に手に絡む毛の量が目立ち始めるのがこの時期。抜け毛が急激に増えるため、精神的にも不安を感じる方が多くなります。 -
6ヶ月〜1年で自然に収まる
ホルモンバランスが安定し、新しい髪が育ち始めると、抜け毛の量も落ち着いてきます。ただし体調や生活環境によって個人差があります。
産後の抜け毛を引き起こす主な原因
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ホルモンバランスの急変
妊娠中に多く分泌されるエストロゲンは、毛髪の成長期を延長し抜け毛を抑える働きをします。出産後にこのホルモンが急減すると、休止期に移行した毛髪が一斉に抜ける状態となります。 -
育児によるストレス・睡眠不足
赤ちゃんのお世話に追われる生活が続くと、肉体的にも精神的にも大きな負担がかかります。自律神経が乱れ、血行が悪くなることで、毛根に栄養が行き渡らず、抜け毛が加速します。 -
母乳育児・食事制限による栄養不足
授乳により多くの栄養が赤ちゃんに渡るうえ、ダイエットなどで食事量が減ると、髪に必要な栄養(タンパク質・亜鉛・鉄分・ビタミンなど)が不足します。その結果、髪の成長サイクルが乱れ、抜け毛が目立ちやすくなります。
毎日のケアでできること
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頭皮マッサージ
血行を促進するために、シャンプー中やお風呂上がりなどに指の腹でやさしくマッサージを行いましょう。育児で緊張しがちな体をリラックスさせる効果もあります。 -
低刺激のシャンプーを使う
アミノ酸系などの低刺激な洗浄成分が使われたシャンプーを選ぶことで、敏感になっている産後の頭皮への負担を軽減できます。洗いすぎず、潤いを保つことも大切です。 -
栄養バランスの良い食事
髪の成分であるケラチンはタンパク質から作られています。赤身の肉や卵、大豆製品、緑黄色野菜など、たんぱく質やミネラルが豊富な食材を意識的に取り入れましょう。 -
睡眠の質を意識する
まとまった睡眠がとれない時期でも、短時間でも深く眠れるように環境を整えることで回復力が上がります。寝る前のスマホ使用を控えたり、静かな音楽で気持ちを落ち着ける習慣も効果的です
避けるべきNGケア
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強い洗浄成分/摩擦
シャンプー後に頭皮がヒリヒリする/フケが増える場合はすでにバリア機能が壊れている証拠です。 -
過度なダイエット
1日の摂取カロリーが基礎代謝+活動量を下回ると、生命維持優先で血流や栄養が内臓に回り、毛母細胞への供給が後回しになります。産後は基礎代謝も高いため、ダイエットよりも「体力回復」を最優先に。 -
マッサージのやりすぎ
強く長時間こする刺激は頭皮を傷つけ、返って抜け毛を増やします。指圧は「強すぎず・長すぎず」1日1分以内が適切です。
バランスの良い食事で髪の材料を補う
栄養素 | 役割 | 食材例 |
---|---|---|
タンパク質 | 髪の主成分ケラチンの材料 | 卵、鶏むね肉、魚、大豆製品 |
鉄分 | ヘモグロビンで酸素を運搬、細胞分裂促進 | レバー、貝類、赤身肉 |
亜鉛 | ケラチン合成を助ける | 牡蠣、赤身肉、ナッツ類 |
ビタミンB群 | 細胞分裂やエネルギー代謝をサポート | 緑黄色野菜、玄米、全粒粉パン |
ビタミンC | 血管を強くし、鉄分吸収を助ける | 柑橘類、パプリカ、キウイ |
髪の材料となるたんぱく質や鉄分、亜鉛が不足すると毛母細胞が十分に働けず、新しい髪が細く弱いものになる。
こんなときは専門家に相談を
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抜け毛が1年以上続いている
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部分的に極端な薄毛がある
-
頭皮にかゆみや赤みがある
こうした場合は、自己判断で放置せず、皮膚科や婦人科での診察を受けましょう。FAGA(女性型脱毛症)や甲状腺機能低下症など、別の原因が隠れている可能性もあります。
まとめ
産後の抜け毛は、ホルモンバランスの急激な変化に加え、育児によるストレスや栄養・睡眠の乱れなどが重なって起こるごく自然な現象であり、多くのママが経験する一時的なものですが、髪の仕組みや日々の生活の中でできる丁寧なケアを正しく知り、焦らず自分自身をいたわりながら過ごすことが、心身の回復とともに健やかな髪の再生を促してくれます。
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