食べ過ぎていないのに体重が増える理由とは?7つの原因と健康改善のヒント

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適正な食事量でも太る?知られざる原因と対策法

普段の何気ない生活習慣や食事方法が、知らず知らずのうちに体重増加の原因となっている場合があります。たとえ適正な量の食事を摂っていたとしても、下記に挙げるような要因が重なれば、体は「ちょっと食べただけで太ってしまう」と感じる状態になり得ます。ここでは、食事量に問題がなくても太ってしまう可能性のある具体的な原因を7つ紹介するとともに、太りにくい体質を目指すための食事法や生活習慣の改善方法について、解説していきます。

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太る

〈太ってしまう原因となる具体例7つ〉

原因① 過度な食事制限

ダイエットを成功させるために食事制限は重要な要素ですが、極端な食事制限はかえって逆効果となる場合があります。

    • 飢餓状態への反応:食事を抜いたり、過度にカロリーを制限すると、体は「飢餓」を感じ、生命維持に必要なエネルギーをできるだけ節約しようとするホメオスタシス機能が活性化されます。
    • 省エネモードへの移行:この結果、少ない食事量でも生命を維持できるように体が省エネモードに入り、消費エネルギーが著しく減少します。
    • 脂肪の蓄積:省エネモードにより、摂取したカロリーが脂肪として蓄積されやすくなるため、結果として「ちょっと食べただけで太ってしまう体質」になってしまいます。

原因② 基礎代謝の低下

基礎代謝とは、生存に必要な最小限のエネルギー消費のことであり、その低下は体重増加に直結します。

    • エネルギー消費の割合:通常、一日に消費される総エネルギーの約60〜70%が基礎代謝によって賄われています。
    • 低下の要因:加齢、生活リズムの乱れ、筋肉量の減少などが基礎代謝の低下を引き起こします。
    • 摂取カロリーとのバランス:基礎代謝が低下すると、たとえ従来通りの食事管理や運動を行っていたとしても、消費カロリーよりも摂取カロリーが多くなり、結果的に太りやすくなります。

原因③ ストレス・睡眠不足による自律神経の乱れ

ストレスや睡眠不足は、直接的な体重増加だけでなく、体内のホルモンバランスや自律神経の働きを乱すことで、食べた物の消化や脂肪燃焼に悪影響を及ぼします。

    • 自律神経の乱れ:ストレスにより自律神経が乱れると、胃や腸の働きが低下し、消化効率が悪化します。
    • ホルモンバランスの崩れ:睡眠不足は、食欲を抑制し脂肪燃焼を促す「レプチン」というホルモンの分泌量を減少させ、逆に食欲を増進させる「グレリン」の分泌が増加します。
    • 結果としての体重増加:これにより、食事量が同じであっても、体は脂肪を蓄積しやすくなります。

原因④ 糖質の高いものから食べる

食事の最初に糖質の高い食品を摂ることも、太りやすくなる大きな要因のひとつです。

    • 血糖値の急上昇:糖質が豊富な食品を先に摂取すると、血糖値が急激に上昇します。
    • インスリンの大量分泌:急上昇した血糖値を下げるために、インスリンが大量に分泌されます。
    • 脂肪合成の促進:インスリンは血糖値の調整だけでなく、余分な糖分を脂肪に変換して体内に蓄積する働きも持つため、結果的に太りやすくなるのです。

原因⑤ 食事の仕方が悪い(噛まない・早食いなど)

食事の摂取方法自体が、体重増加のリスクを高める場合があります。

    • 不規則な食事時間:食事の時間が不規則になると、食事間の空白時間が長くなり、次の食事でエネルギーを効率的に吸収しようとする働きが強くなります。
    • 夜9時以降の食事:特に夜遅くの食事では、体内のタンパク質「BMAL1(ビーマルワン)」が活性化し、脂肪の蓄積を促進します。
    • 噛む回数や食べる速度:よく噛まずに早食いをすることで、胃や腸に負担がかかり、消化機能が低下します。これにより、脂肪の分解が妨げられ、太りやすい体質へと繋がります。

原因⑥ ホルモンバランスの変化

特に女性の場合、生理前に体内で起こるホルモンバランスの変化が、一時的な体重増加の原因となることがあります。

    • プロゲステロンの増加:生理前はプロゲステロンの分泌が増え、体が妊娠を想定して水分や脂肪をため込む傾向があります。
    • むくみと便秘:水分のため込みによりむくみが生じ、またプロゲステロンが腸の働きを低下させることで便秘が起こると、見た目にもぽっこりとした印象になりがちです。
    • 一時的な現象:生理が終わると通常は体重も自然に戻るため、過度に心配する必要はありませんが、空腹感が増すため、食事量が増えないよう注意が必要です。

原因⑦ 病気が原因で食べていないのに太ってしまう場合

体重が急激に増加する場合、食事量や運動習慣に心当たりがなくとも、何らかの病気が背景にある可能性もあります。

    • 内分泌系や代謝異常:例えば、甲状腺機能の低下やその他内分泌系の異常が原因となり、エネルギー消費が著しく低下している場合があります。
    • 早期診断の重要性:自分の食生活や運動習慣に問題がないのに急激な体重増加がある場合は、医師の診断を早めに受けることが推奨されます。

〈太りにくい体質を目指す食事法〉

太りにくい


太りにくい体を作るためには、単に食事量を抑えるのではなく、体が適切にエネルギーを消費し、脂肪を蓄えにくい環境を整えることが重要です。以下の3つのステップを実践することで、健康的な食事法を確立できます。

1. 栄養バランスの偏りを見直す

    • 過度な食事制限の回避:必要な栄養素を欠いた過度の食事制限は、体に飢餓状態を引き起こし、かえって脂肪の蓄積を招くため避けるべきです。
    • 三大栄養素の理想的な割合:炭水化物は40〜60%、タンパク質は30〜40%、脂質は10〜20%の割合で、3食すべてにおいて栄養バランスを意識することが大切です。
    • 健康維持とダイエットの両立:極端な制限は体調不良のリスクを高めるため、適正な食事量と栄養摂取で体が太りにくい状態を作ることが基本となります。

2. 食事の順番や食べ方を見直す

    • よく噛むことの重要性:食事をゆっくりとよく噛むことで、消化を助けるとともに、満腹感を得やすくなります。
    • 「ベジファースト」の実践:まず野菜を摂取することで、糖質や脂質の吸収速度を抑制し、血糖値の急上昇を防ぐとともに、インスリンの過剰分泌を抑え、脂肪の蓄積を防止します。

3. 食物繊維で腸内環境を改善する

    • 便通の改善と血糖値のコントロール:食物繊維は腸内環境を整えるとともに、便通を改善し、糖質や脂質の吸収を緩やかにする効果があります。

      具体的な食品例
    • 穀物の置き換え:白米を玄米や麦ごはんに置き換えるだけで、食物繊維の摂取量が約6倍に増えるとされています。
    • その他の食品:豆類(大豆、ごま、アーモンドなど)、野菜(ごぼう、ブロッコリー、さつまいもなど)、果物(レモン、キウイ、りんごなど)、きのこ類(しいたけ、えのき、まいたけなど)、海藻(ひじき、わかめ、もずくなど)など、豊富な栄養素を含む食品を積極的に摂取することが推奨されます。

〈太りにくい体をつくる生活習慣〉

運動 


食事内容の改善と並行して、日々の生活習慣も見直すことが、太りにくい体質の形成には欠かせません。以下に、今すぐ実践できる生活習慣の改善方法を4つ紹介します。

1. ストレッチでむくみや冷え性を改善

    • 血行促進効果:ストレッチは血行を促進し、代謝を高めると同時に、むくみや冷え性の改善にも効果的です。
    • タイミングの工夫:お風呂上がりに行うと、筋肉の柔軟性が向上し、より効果的にストレッチの恩恵を受けることができます。

2. 適度な運動で基礎代謝を上げる

    • 運動習慣の導入:はじめはウォーキングや水泳など、負荷の低い運動から始め、体を慣らすことが重要です。
    • 筋肉量の増加:運動に慣れてきたら、基礎代謝向上を狙い、筋トレを取り入れて大きな筋肉群(スクワット、ベンチプレス、デッドリフトなど「BIG3」と呼ばれる種目)を重点的に鍛えると効果的です。

3. ストレスを発散して自律神経を整える

    • ストレス管理の必要性:日常生活で溜まったストレスは自律神経の乱れを引き起こし、結果的に脂肪蓄積や暴飲暴食の原因となります。
    • リラックスの時間を確保:趣味に没頭する、リラックスできる時間を意識的に作るなど、ストレス発散の工夫を行いましょう。

4. 良質な睡眠を確保する

    • 適切な睡眠時間:1日6〜7時間の良質な睡眠を確保することが、ホルモンバランスの維持と脂肪燃焼に寄与します。
    • デジタルデトックスの実施:就寝前にはスマートフォン、テレビ、パソコンなどの電子機器の使用を控え、ブルーライトの影響を避けることで、睡眠ホルモンの分泌が妨げられるのを防ぎます。少なくとも就寝30分前にはこれらの機器の使用を中止する習慣をつけると良いと思います。

 まとめ

一般的には、体重は摂取カロリーと消費カロリーのバランスによって管理されますが、偏った食事や不適切な生活習慣、基礎代謝の低下や自律神経の乱れなど、複数の要因が重なることで「食べていないのに太る」という現象が起こります。この記事で紹介した7つの原因を自分自身の生活と照らし合わせ、また太りにくい体質を目指すための食事法や生活習慣の改善策を実践することで、健康的でバランスの取れた体づくりが可能となります。万が一、生活習慣や食事に心当たりがなくとも急激な体重増加が見られる場合は、何らかの病気が隠れている可能性もあるため、速やかに医師の診断を受けることが大切です。

 

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