子どもの鉄不足に気づいてる?朝起きられない・疲れやすい原因と食事

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子どもの体調不良、もしかして鉄不足かも?

朝なかなか起きられない、日中に眠そう、いつもより元気がない──そんな様子が続いていませんか?
これらの症状は「疲れ」「成長期だから」と見逃されがちですが、実は鉄不足による貧血が隠れていることもあります。

鉄が不足すると、体に酸素を運ぶ赤血球が十分に作られず、全身がエネルギー不足になります。そのため、気分の浮き沈みや集中力の低下など、見た目には分かりにくいサインとして表れるのです。

鉄不足のサイン例
・朝起きられない、日中に眠気がある
・疲れやすい、やる気が出ない
・イライラする、気分が不安定
・顔色が悪い、目の下にクマがある
・爪が白く、以前より割れやすい

鉄不足

子どもは自分の不調を言葉にしづらいものです。特に朝が弱い、ぼんやりしている、やる気が見えないなどの変化が続くときは、保護者が体のSOSを早めにキャッチすることが大切です。

どうして子どもは鉄不足になりやすいの?

成長期の子どもは、体の中で血液や筋肉がどんどん増えています。その分、必要な鉄の量も多くなりますが、食事での摂取が追いつかないことが多いのです。

また、子ども特有の「好き嫌い」や「偏食」、お腹を壊しやすいなどの消化吸収の未熟さも原因のひとつ。スポーツを頑張る子は汗から鉄を失いやすく、発汗量が多いほど不足しやすくなります。

成長期の鉄不足

特に思春期の女の子は、初経が始まることで毎月鉄を失います。さらに、見た目を気にしたダイエットや食事制限が重なると、必要な栄養が足りず、鉄欠乏が進みやすくなります。

鉄が足りないとどうなる?体・心・成長への影響

鉄は「酸素を運ぶ栄養素」です。不足すると体の隅々まで酸素が行き渡らず、疲れやすくなったり、頭がぼんやりしたりします。集中力の低下や気分の不安定さ、免疫力の低下も見られるようになります。

さらに、鉄は成長ホルモンの分泌や細胞の再生にも関係しており、慢性的に足りないと身長の伸びや発達の遅れにつながることもあります。

影響の種類 具体的な症状
身体面 疲労感・息切れ・だるさ・運動中のバテ
精神面 イライラ・落ち込み・集中力低下
成長面 身長の伸び悩み・学習意欲や記憶力の低下

スポーツをしている子が「練習でバテやすい」「タイムが落ちた」などの変化を感じる場合も、鉄不足が関係していることがあります。

子どもの貧血の多くは「鉄欠乏性貧血」

貧血にはいくつか種類がありますが、子どもの場合、ほとんどが鉄欠乏性貧血です。食事から摂る鉄が不足し、赤血球をつくる材料が足りなくなることで起こります。

その他、ビタミンB12や葉酸の不足、出血、消化吸収の不良が原因になるケースもありますが、最も多いのは「鉄が足りない」タイプです。

鉄欠乏性貧血は放置しても自然に治ることは少なく、食生活の改善が欠かせません。早めに気づき、家庭での食事と生活習慣からサポートしていきましょう。

家庭でできる鉄不足対策と食事の工夫

子どもの鉄不足を防ぐには、まず毎日の食事を整えることが基本です。特別なことをする必要はなく、日常のメニューに「鉄を含む食材」を少し意識して加えるだけで、体の調子はぐんと変わります。

鉄は「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2種類があり、体への吸収率が異なります。ヘム鉄は動物性食品に多く吸収が良く、非ヘム鉄は植物性食品に多いが吸収がやや弱いという特徴があります。両方をバランスよく摂ることが大切です。

鉄の種類 主な食材 吸収の特徴
ヘム鉄(動物性) レバー、牛や豚の赤身肉、マグロ・カツオ、アサリ・シジミ 吸収率が高く、他の食品の影響を受けにくい
非ヘム鉄(植物性) ほうれん草、小松菜、豆類、ひじき、青のり ビタミンCと一緒に摂ると吸収が高まる

たとえば、ひじきの煮物にレモン汁を少しかけたり、野菜炒めに豚肉を加えたりと、ちょっとした工夫で吸収率が変わります。
また、コーヒーや紅茶に含まれるタンニン、玄米に含まれるフィチン酸は鉄の吸収を妨げるため、食後すぐの摂取は控えましょう。

鉄を含む食材

忙しい家庭でも、鉄分入りのふりかけやヨーグルト、鉄強化牛乳などを日常に取り入れるだけでも違いが出ます。
「おいしく続けられる工夫」が、貧血予防の第一歩です。

サプリや補助食品を上手に取り入れる

鉄は毎日の食事から摂るのが基本ですが、忙しい現代の食生活ではどうしても足りない日もあります。そんな時に役立つのが鉄入りの補助食品やサプリメントです。

最近は、子ども向けの鉄入りグミ・ドリンク・ヨーグルトなども多く、味も工夫されています。これらは「無理なく続ける工夫」として非常に効果的です。

鉄サプリの活用

ただし、サプリは「多ければ良い」というものではありません。鉄を摂りすぎると胃腸の不調や便秘を起こすこともあります。必ず子ども用サプリを選び、1日の摂取量を守りましょう。

特に、思春期や初経を迎えた女の子、運動量の多い子は、栄養士や小児科医に相談しながら必要に応じて利用するのが安心です。

鉄を補っても改善しないときに考えられること

鉄を意識して摂っているのに、貧血が改善しない…。そんな場合は、亜鉛不足が関係している可能性があります。

亜鉛はヘモグロビンの合成にも関わる重要なミネラルで、不足すると鉄をうまく使えなくなります。その結果、鉄を補っても血液中のヘモグロビンが増えず、症状が改善しないことがあります。

亜鉛と鉄の関係

亜鉛を多く含む食品には、牡蠣、レバー、牛肉、卵、ナッツ類などがあります。鉄と一緒に摂ることで、貧血改善の相乗効果が期待できます。

それでも改善しない場合は、自己判断せずに小児科で血液検査を受け、吸収不良や出血性貧血など他の要因がないかを確認しましょう。

まとめ:貧血は「治す」より「防ぐ」が大切

子どもの鉄不足は、体調の変化が小さく気づきにくいものです。ですが、毎日の食事と生活リズムを整えることで、多くは予防できます。

ポイントは3つ。
・鉄を含む食材をバランスよく摂る
・ビタミンCやたんぱく質と組み合わせて吸収率を上げる
・成長期や生理開始後は、意識的に鉄を補う

家庭での小さな工夫が、子どもの集中力・免疫力・成長力を支える大切な基盤になります。
毎日の「食」を通して、未来の健康を育てていきましょう。

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